FILMS
キム・ドヨン『82年生まれ、キム・ジヨン』
変わるほかない側の
女性囚人を収容する〈軽警備連邦刑務所〉を舞台としたドラマ、『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』(2013〜2019年)の中で、折に触れて思い出すエピソードがある。それはいわゆる〝セクハラ事案〟を扱ったものだ。 READ MORE...
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変わるほかない側の
女性囚人を収容する〈軽警備連邦刑務所〉を舞台としたドラマ、『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』(2013〜2019年)の中で、折に触れて思い出すエピソードがある。それはいわゆる〝セクハラ事案〟を扱ったものだ。 READ MORE...
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スケボー=映画
自分自身はスケートボードに乗ったことがない。それでもスケボーというのは、街に投げかけるオルタナティヴな視線だと思っている。スケーターたちは、歩行者がぼんやり通り過ぎる道路の片隅にちょっとした出っ張りを READ MORE...
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発見される風景
映画のタイトルは「mid90s(90年代半ば)」、主人公はスケーター少年たち、そして自伝的な物語と聞けば、当然のことながら〝あの頃のあの街〟を映像に収めるつもりなのだろうとこちらは期待する。時代を凝縮する音楽 READ MORE...
FILMS
「そうでなければ」という必然性
このドキュメンタリー作品では、アメリカのポピュラー・ミュージックにおいて、アメリカ先住民、すなわちインディアンの文化が果たした重要な役割が辿りなおされる。ロック史を担ってきたアーティストたちの多くにイ READ MORE...
FILMS
書籍の企画を立てる時、プロとしての覚悟が中途半端な私の最初に考えることは、もちろん〝この著者に書いてもらいたい〟なのだが、その次に考えるのは〝この著者はめんどくさい人かな?〟だったりする。この二つは不 READ MORE...
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ある普遍的な時間
スティーヴン・パトリック・モリッシーが〝モリッシー〟になるまでの物語である以上、ザ・スミスの楽曲が鳴り響くことはない。そもそも本人の監修なり承認を受けたわけでもないのであって、その一点のみに依拠して批 READ MORE...
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語られる物語を必要とする者たち
物語は、文化大革命末期の1976年に幕を開ける。毛沢東が死に、四人組が逮捕される年のことだ。舞台は、人民解放軍の歌劇団である文芸工作団(略して文工団)。新入りである17歳のホー・シャオピン(ミャオ・ミャオ) READ MORE...
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恐怖が呼び寄せるもの
ときおり、理由も見当たらないのに攻撃的な人間に出くわすことがあって、そういう相手に限ってこちらが冷静に対応すればするほど激昂したりする。自分でも気づかないうちに怒らせているのだとしたら、こちらの人格が READ MORE...
ESSAY
アラー・アル・アスワーニー(1957~/エジプト)
『僕はナイルへ駆けた』
世界37言語に翻訳されているエジプトの作家アル・アスワーニーは歯科医である。 また、2011年のエジプト革命(アラブの春)で中心的な役割を果たした「キファヤ」運動の創設メンバーでもある。エジプト革命のとき READ MORE...