孤独のガチャガチャ

千代田区秋葉原「世界のラジオ会館1号館」編その四
悪霊降臨!

文・写真=

updated 06.23.2014

気を取り直して、再チャレンジです。

① 稗田礼二郎(ブロンズカラー版)
② 無支奇
③ ヒルコ
④ タケミナカタgacha_akihabara_04_01稗田先生のバージョン違い、無支奇までは良い攻めでしたが、その後がいけません。ヒルコ、タケミナカタと連続でダブりを出してしまいました。気づいたら、すでに4400円も投入してしまい、『ドロヘドロ』の悪夢が蘇ります。残りは悪霊アエンです。悪霊アエンの説明を読むと

ヒロインが振り向いた時、ニューギニアの暗く深い森を背景に、ぽっかりと浮かんだ巨大な悪霊アエンの、圧倒的な不気味さに震え上がらない者はいないだろう

だそうです。説明になっていない気もしますが、私としては出てこない方が震え上がってしまいます。乾坤一擲コイン投入。おもむろにハンドルを回します。
「エロイムエッサイム!!」

ガチャリと落ちるカプセル……のはずが落ちない? ……おや? 落ちてくるはずのカプセルがそこにはありません。ひょっとして詰まったのかしら? ケースを見るとあと2個ほど残っているので売り切れというわけでもなさそうです。仕方なく店員さんを呼びに行き、事情を説明すると、残り少なくなるとケース内でカプセルを送り出す機構にカプセルがうまくはまらず、空回りしてしまうことがあると、甲高い声で教えてくれました。ケースを開けてくれて「好きなモノを直接選んでください、と言っても中身が何かはわかりませんが、ぷひひ」と甲高い声で勧めてくれたのでお言葉に甘え、とりあえず水色のカプセルが少し濃いような感じの方を直接手で取り出しました。

甲高い店員さんが完全に視界からいなくなったことを確認し、乾坤一擲、カプセルを開けます。
「チェストー!!!」

gacha_akihabara_04_02結果は見事に「悪霊アエン」でした。万歳! 甲高い店員さん、ありがとう! よく見ると人が食われていて残酷。悪霊が出てきてこんなに嬉しいとは、人生何が起こるか分かりませんね。

というわけで、初回の今回は4800円を投入し、なんとか「諸星大二郎 立体異形図譜」をコンプリートすることができました。

帰りの電車で、新宿行きの総武線に乗り込むと、変な人がいました。いわゆる奇声を上げるタイプのちょっと危ない感じの人です。私はその後、お茶の水駅で千代田線に乗り換えるため、一駅で降りたのですが、その方も一緒に降りてきました。新宿方面の急行列車に乗り換えるためか、ホームでやはり奇声を上げながら待っている姿を確認し、ああいう人でも急行に乗り換えるんだな、などと妙な関心をしながら改札へ向かうのでした。

今回の使用金額4800円
累計4800円