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中子真治
『中子真治 SF映画評集成/
ハリウッド80’s SFX映画最前線』
あの頃、公開される映画は一本ごとに、全く見たことのない新しい現実を体験させてくれていた。映画館を出た後は、たった今目撃してきたばかりの現実と、それを出現させ得た新しい技術について、果てしもなく議論し続 READ MORE...
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あの頃、公開される映画は一本ごとに、全く見たことのない新しい現実を体験させてくれていた。映画館を出た後は、たった今目撃してきたばかりの現実と、それを出現させ得た新しい技術について、果てしもなく議論し続 READ MORE...
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アメリカ経済は破綻し、ドルは中国元と連動しなければ価値を持たない。ニューヨークはもはやグローバル経済の中心地ではなく、中国のような圧倒的経済力を持つ“大国”によって救済されるべき、すなわち搾取されるべき READ MORE...
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大雑把に言って、写真集にはいくつかの種類がある。 ひとつは、「何を写したのか」が重要なもの。たとえばグラビアアイドル写真集とか、ある種のコンセプトによって写すものや写し方を決め込んだものなんかはここ READ MORE...
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そこには擬音が書き込まれていない。描線と着色がシステマティックに行われている様子はなく、一コマ一コマが「絵画作品」のようにして成立している。当然ながらマンガの文法から遠く離れ、かといって映画のストーリ READ MORE...
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3.11から一ヵ月くらいの麻痺した時間の中で、むずむずと見直したくなったフィクション作品がいくつかある。映画で言えばフランク・ダラボン『ミスト』とスティーヴン・スピルバーグ『宇宙戦争』だし、読み物で言えば READ MORE...
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この小説とはほとんど何の関係もないのだが、9.11のことが書かれているのでつい思い出してしまったから書き付けてしまおう。ワールド・トレード・センター・ビルの展望台に昇った最初で最後の機会が2000年のことだっ READ MORE...
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感染ものはすでに多数存在するし、ゾンビものやヴァンパイアものまでをその中に入れるとかなり裾野の広いジャンルということになるわけだが、この小説は、その中でもかなり正統派の王道の様な顔をして始まる。 謎 READ MORE...
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意外にも、この本には対象との間にきわめて明確な距離がある。もちろんその距離とは批評性のことでもあり、本書を支える必然性のことでもある。だがいったい、当初は「音楽ライター」として接近しながら、そのうちに READ MORE...
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「醜悪な魂」の破壊力 文=川本ケン 年の始めに刊行されてきた『社会派くんがゆく!』シリーズを読むたびに、ほんの数ヶ月前に興奮したり憤ったりしたばかりの事件であってもいかに忘却の彼方へ消えてしまうも READ MORE...
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あたりまえではない世界の中に、すっぽりと入りこむ 文=川本ケン 自分の感覚に対してほんとうに正直になってみると、世界はまったくあたりまえにはできていないことに気づく。 壁面が透明なガラスになったエレベ READ MORE...
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文=川本ケン 幼年時代に訪れたアマゾンの記憶をまさぐると、観光客向けに伝統的な生活を体現して見せる人々が半裸で踊り回る姿を見て感じた、どことなくイヤな気分に行き当たるのだが、実のところ、その広大なジ READ MORE...
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文=川本ケン ハーバード大学史上最多の受講者数を記録し、大学が初の一般公開に踏み切ったという伝説的な授業を基にして書かれた本(すなわち講義録ではない。授業の模様は教育テレビで放送され、ここでも見ること READ MORE...