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デヴィッド・フィンチャー監督
『ソーシャル・ネットワーク』
超越的視点を持たないことの強み 文=川本ケン フィンチャーといえば『エイリアン3』(92)でデビューした際には、言葉の最悪な意味での「学生映画」などと酷評されていたわけだが、それはエイリアン・シリー READ MORE...
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超越的視点を持たないことの強み 文=川本ケン フィンチャーといえば『エイリアン3』(92)でデビューした際には、言葉の最悪な意味での「学生映画」などと酷評されていたわけだが、それはエイリアン・シリー READ MORE...
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Vol.4 元旦の一冊 SLAVOJ ŽIŽEK 『Living in the End Times』 「終末」を生きるために 文=川本ケン 天下に拡がる混沌を見渡し、好機が訪れたと認識した毛沢東の言葉通り、リーマン・ショック以降のいよい READ MORE...
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それは「自由」なのか? 文=川本ケン ゴダールの新作が「ソシアリスム」銘打たれているからには、何らかのわかりやすいメッセージを獲得することができるのではないかと、淡い期待を抱かせもするのだが、もち READ MORE...
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変わるものなし 文=川本ケン この世は無意味に出現する不条理に充ちている。今日と同じ明日がやって来ること自体が奇跡なのだし、やって来なかったとしてもそこにはいかなる因果もない。例えば『ファニーゲー READ MORE...
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しんどくて面白いこと 文=川本ケン 例えば「どーでもいい話題」を取り上げてみると、テレビにおいて、親切めかした海老蔵バッシングが一瞬のうちに拡がったのはなぜなのか。それは、多くの一般人が、歌舞伎界 READ MORE...
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我々は彼らを知らない 文=川本ケン 2001年に長編第一作『神は銃弾』が翻訳され、この小説が四作目にあたる。寡作な、と呼ぶことはできるだろう。だが、それぞれに異常な強度を持つノワールであるので、そうい READ MORE...
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Vol.10 “MTV感覚”の…… 文=川本ケン 1985年あたりのことを思い出してみると、たしかに一日中MTVが垂れ流しになっていた。マドンナ、マイケル・ジャクソン、デュラン・デュラン、カルチャー・クラブなどなど、 READ MORE...
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Vol.9 監督ロバート・ゼメキスとは 文=川本ケン ロバート・ゼメキスが、『抱きしめていたい』(78)の青春もの、『ユーズド・カー』(80)のドタバタ・コメディ、『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』(84 READ MORE...
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「老兵」の論理 文=川本ケン 激しい戦闘の翌朝。手作りの(身体に矢が刺さっているように見える)小さな仕掛けを使い、死んだふりをすることで生き延びた一人の雑兵=ジャッキー・チェンが起き上がる。しばらくし READ MORE...
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原因とか結果とか 文=川本ケン ひと言でいえば、きわめてそつなく仕上げられた娯楽作品。そういうものとして眺めれば、問題なく楽しむことができるだろう。つまり、オリジナル版の持っていた要素を巧みに取捨選択 READ MORE...
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文=川本ケン ここに、『8 -Eight-』と題された短編オムニバス作品がある。2000年に国連において合意された(189カ国が調印)、MDGsと呼ばれる8つの「ミレニアム開発目標」それぞれの現況を見直し、2015年という READ MORE...
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Vol.7 80年代アメリカの相貌 文=川本ケン 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が公開されたのは1985年。80年代のど真ん中であり、当時のアメリカは、81年に就任し、2期=8年間続いたレーガン政権のど真ん中でも READ MORE...
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ただ、続いてゆく 文=川本ケン 『天安門、恋人たち』(06)によって、五年間の映画製作・上映禁止処分を受けたロウ・イエが、それでも海外から資金を調達し、家庭用デジカメを用いたゲリラ撮影によって作り上げた READ MORE...
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ギリギリの熱量 文=川本ケン ロバート・デ・ニーロ、エドワード・ノートンに挟まれてミラ・ジョヴォヴィッチの顔が並び、「クライム・サスペンス」の文字が添えられているチラシを見る限り、比較的規模の大きいエ READ MORE...
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現実の側をこそ 文=川本ケン 木工所で効率的に動くひとりの青年。その手つきには、職人としての精度以上の執拗さが感じられる。 その彼が、絶望と呼んでしまうのも安易すぎる、ねっとり停滞した時間の中で日々を READ MORE...